コラム

就職活動のために大学1年生、2年生のうちにやっておくべき3つのこと~その1~

この記事は、大学に入ったものの、大学生活をどのように過ごしていけばいいのか模索している学生向けのものです。

就職活動直前の学生には刺さらないかもしれませんが、参考までに見ていただければと思います。

大学に入りたての方々はどのような大学生活をお過ごしでしょうか。
大学4年間というのはあっという間に終わってしまいます。

大学3年生になったときには、大学の勉強も本格的に忙しくなりますし、同時に就職活動を進めていかなければなりません。

さて、そんな学生生活ですが、過ごし方によってはプラスにもなるし、マイナスにもなってしまいます。

今回はそんな大学1年生・2年生向けに、私の経験上就職活動のためにやっておくべきことを綴ります。

長くなるので、3回に分けて書きます。

就職活動のために大学1年生、2年生のうちにやっておくべき3つのこと~その2~
就職活動のために大学1年生、2年生のうちにやっておくべき3つのこと~その3~

大学の勉強・研究を一生懸命すること

当たり前のことかもしれないが、最も重要なこと

大学の勉強は就職活動にあまり重要ではない、OBやOGに気に入ってもらうこと、インターンシップにめちゃくちゃ力を入れることなど、もしかしたらあなたの先輩たちからこのようなアドバイスをもらうことがあったりします。

実際、大学受験を一生懸命がんばり、そのときのフラストレーションから解放されたとたん、一気にはっちゃける学生が多々います。

別に解放してもいいのですが、中にはこの生活リズムが染み付いてしまい、大学4年間ずっと続いてしまう人がちらほらいます。

また、アルバイトに没頭しすぎて、大学の勉強をおろそかにしてしまい、成績も下位で、単位もギリギリという生徒もいます。

これは非常にもったいないことです。

そもそも、大学という教育機関は高等教育で学んだ学問を発展させ、より専門性を磨くための場所です。

そのため、そこで学ぶことができる学問や知識は必ず就職活動に生きてきます。

にもかかわらず、勉強が難しいとか、退屈だなどといって大学にまともに行かないような生活など本当に意味がないですし、数年後の就職活動で響いてきます。

そもそも自分が勉強したい・専門性を磨きたいと考えて進路選択した人が継続できない(自分に合っていなかったとかは別ですが)ということは、その人自身、継続力がないと判断されてしまいます。

 

私の大学・大学院時代の経験

私は理系出身で、物理学を専攻しておりました。
また、大学院の前期課程を修了しております。

勉強はしっかりやっておけと先述しましたが、私自身勉強が苦手であったため、成績は中の上くらいで特段よかったわけではありません。

しかしながら、研究活動は好きでした。
積極的に研究グループを先導していき、目の前の課題解決に向けて試行錯誤しながら、その経緯をまとめ学会及び研究会で発表を重ねました。

その結果、大学院の成績は単純にテストの成績ではなく、学会・研究会での発表回数などにより加点されます。

頑張った結果、大学院修了時には上から4番目に位置していました。
大学院時代から人材サービスを行い、研究活動も同時に行っていたこともあり、私はとてもうれしかったし、自信になりました。

まだ解明されていないことを探究していく楽しさは理系特有かもしれませんが、文系の研究活動もワクワクすることがたくさんあると私は思います。

さて、前置きが長くなりましたが、大学及び大学院での研究活動を一生懸命した経験がある人は社会に出てから一歩も二歩も先に行っています。

なぜなら社会人に必要なスキルが研究活動には詰まっているからです。

 

研究活動を一生懸命頑張ると社会に出てから必要なスキルが勝手に身につく

研究活動は社会人になるための必要なものがたくさん詰まっています。
本当です。

これを一生懸命するだけで、仕事ができる社会人になることは間違いありません。
なぜこのようなこと言えるのかを下記に綴っていきます。

 

メールの書き方を学ぶことができる

社会人になってからのやり取りは、メールがメインになります。
LINEやSlackが普及している昨今ですが、オフィシャルでのやり取りはやはりメールです。

皆さんはメールの書き方をわかっていらっしゃいますか?
企業はわざわざメールの書き方を研修でやりたくはないです。

さらに、きちんとした日本語で、要件をわかりやすく端的にまとめる必要がありますので、はじめのうちは1通送るのに何分もかかったりしてしまいます。
基本的なことは、ぜひ大学時代に習得しておきましょう。

 

きちんとした日本語を学ぶことができる

卒業論文などを書く際、基本的には研究室のボス(教授や准教授など)に見せることになりますが、おそらくたくさん添削されて返却され、再考することがたくさん出てきます。

自分で書いた文章を添削される機会は、実際のところ大学及び大学院時代が基本的にはラストです。
(ご自身で文章の添削講座等を受ける場合は別ですが)

教授たちは、自ら書いた論文等をグローバルスタンダードで表現しなくてはならないため、世界共通の公的文書として収めなければなりません。

私の研究室のボスは、英語よりもまずは日本語をしっかり学ぶことが重要だと口酸っぱく言っていました。

さて、企業に務めると、配属先にもよりますが、文章を書かないといけない場面に遭遇することが出てきたりします。

的確な表現で、端的に記述する必要がありますので、論文執筆の経験がある人とそうでない人とは雲泥の差が現れます。

この機会にしっかり学んでおきましょう。

 

プレゼンテーション能力が身につく

皆さんは人前でしゃべる機会を得てきましたでしょうか。
実際のところなかなかないのではないかと思います。

研究活動において、学会や研究会、卒業時など人前で発表することは多々あります。
そこでは基本的にはパワーポイント(keynote)をもちいたプレゼンテーションの資料を用いることになります。

また、理系であった私は、教授への報告として、グラフを加工したり、その内容をもとに個人的な見解を述べたりするためのプレゼン資料を月に2~3回は作成しておりました。

人前でしゃべることに慣れるだけでなく、どのような資料であれば相手に伝わりやすいかを考えながら作成しなければなりません。
そこで色味やデザイン等を気にしていくことになりますので、資料作成のスキルもあがります。

私はパワーポイントでポンチ絵等を描いていた経験があるため、今では事業計画書内に入れる図などをこれらのスキルを用いて作成したりしています。

会社に入ってから、社内外向けの資料などたくさん作成する機会が増えると思いますので、この経験はかなり生きてきます。

 

勝手にPDCAサイクルを行うことになる

よく会社に入ったらPDCAをまわせ!などと言われます。
PDCAサイクルとは、P:Plan(計画)、D:Do(実行)、C:Check(評価)、A:Action(改善)の頭文字を取ったものです。
会社の品質管理など業務管理における継続的な改善方法としてよく用いられます。

さて、このPDCAですが、研究活動を行っていた経験があれば勝手に身につくものになっております。

まずは仮説を立て、それを実証するための計画を練ります。
計画をもとに実行してみて、その結果を評価・検証します。
その内容をもとに次回以降の改善策を考え、次回の計画を立てていきます。

これはまさに研究活動そのものになっているのです。

ほかにもたくさんありますが、一旦これくらいにしておいておきます。

 

大学での研究活動や勉強が、あなたの社会人生活の糧になる

いかがだったでしょうか。
実際勉強や研究活動だけでも、大学生はたくさんやることがあり、そして学ぶことがあります。

一つ言えることとしては、目の前のことを一生懸命頑張るということです。
それができなければ、今後の展望も見えてきません。

まずは与えられている一つ一つのことを怠らずにしっかりとやっていきましょう。

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